デジタル一眼レフカメラ のレンズには種類がたくさんありますよね。 でも、中にはぱっと見、同じような仕様でありながら、価格だけが違うようなものも存在しています。

たとえば・・・この2本。
写真左側 : 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G 販売価格 99,225円
写真右側 : 75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300 販売価格 37,800円
そんなわけで、今回は同じような焦点距離を持ちながら価格差があるこちらのレンズについて、どれだけ画質差があるのか調べてみました。 気になる人は必見なのではないでしょうか?
それでは、レンズレビューをどうぞ!
2本のズームレンズ比較 描写力をチェック!
まずは、今回使用するカメラ本体のご紹介。 カメラはα700を使い、設定は絞り優先モードの開放側を使用。 ISOやホワイトバランス、露出などは同じになるように設定しています。

まずは、2本のレンズの描写力チェックをしたいと思います。 2枚の写真をご用意しました、まずはそちらをご覧ください。
比較1-A

70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G 広角端での撮影
比較1-B

75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300 広角端での撮影
広角端での撮影ということで、まずは違いから説明したいと思います。
見てのとおり、上の写真の方が画角が広くなっています。 と、いうのもレンズの広角側が5mmほど違いますので、その違いが画面に現れています。
違いはその点だけで、カメラのp設定は絞り優先モードで開放側を使い撮影しており、撮影後の情報を見ても、どちらの写真も同じ条件で撮影していることを確認しました。
つまり画角が違うだけで、まったく同じ条件なのがこの2枚の写真と言うわけです。
では見比べてみてどうでしょう? 横500ピクセルしか表現出来ないので、どうでしょう?もなにもないかも知れませんが、それほど大きな差は感じませんね。
あえて言うならば、比較1-Aのほうが引き締まった感じに見えるのではないでしょうか? それでは、次に拡大して確認をしてみることにしましょう。
比較1-A(左) 比較1-B(右) を、それぞれ拡大したもの

左: 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G
右: 75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300
どうでしょう? ここまで近づくと、描写力の違いがハッキリするのではないでしょうか? 実は500ピクセルの画像でも、よくよく見ると描写力の違いはハッキリ見て取ることが出来ます。
左の70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300Gで撮影した写真は、長い年月の間に刻み込まれたコンクリートの傷まで繊細に描写されています。
それでは次に望遠側を使った、先ほどと同じ条件(絞り優先モード・最大開放値)で撮影したものを見比べてみましょう。
比較2-A

70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G 望遠端での撮影
比較2-B

75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300 望遠端での撮影
広角端での撮影同様、比較2-Aの70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300Gの方が、全体的に引き締まってシャープな印象を受けます。
わかりやすいところでは「9m」と書かれたあたりの文字盤がハッキリ見えますね。
比較2-A(左) 比較2-B(右) を、それぞれ拡大したもの

左: 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G
右: 75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300
一部分を拡大してみました。比較2-Aがハッキリした感じに見えたのは、比較2-Bに見られるような、偽色(ギショク:色の境界線でのにじみのような実際には存在しない色)が抑えられているからなのです。
配管のところのベルトのような部品は本来”黒色”なはずですが、比較2-Bでは”紫色”に、にじんで見えています。
これは配管の”白色”と”黒色”との色の差が極端、それに光の当たり具合で起きてしまう現象で、この現象が、比較2-Bで写真全体的に見られるので、2枚の写真の差がハッキリした感じの差になっています。
同じカメラ、同じ設定でこのようになりますので、これはレンズの性能差がハッキリ出ていることを示しています。
比較3-A

70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G で撮影
比較3-B

75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300 で撮影
今度は鉄道写真で描写力をチェックしてみたいと思います。
ただ、撮影日は条件が悪く、風が強く雲で太陽が出たり消えたりを繰り返す、テストするには厳しい状況でした。 そんな状況なので同じような写真は撮れなかったのですが、比較的に似たものでチェックしたいと思います。
比較3-A(左) 比較3-B(右) を、それぞれ拡大したもの
左: 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G
右: 75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300
比較3-A(左) 比較3-B(右) を、それぞれ拡大したもの
左: 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G
右: 75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300
ここでも目立つのが偽色による、色の境界線での滲み。 A4サイズ以上のプリントとなると、この滲みってかなり気になるものです。
そして、天候の差があったとは言え、拡大する前でも線路脇のバラスト(石)の解像度そのものが違う感じです。 よくよく眺めていると、似ているようで全然違う写真にも見えてしまいます。
比較4-A

70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G で撮影
比較4-B

75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300 で撮影
今度は背景のボケ具合をチェックしてみます。 カメラの設定が同じとは思えないくらい、出来上がりの明るさが異なる2枚ですが・・・
比較4-A(左) 比較4-B(右) を、それぞれ拡大したもの

左: 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G
右: 75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300
ボケ具合の差はそれほど変わらないように見えるのですが、75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300はここでも偽色に悩まされます。 デジタル一眼レフ独特のボケ味であるところの輪郭までに偽色がのってしまっていました。
偽色を抑えることで全体的にシャープになり、ボケも綺麗になることが改めてこれらの写真でわかった訳ですが、やはり「レンズによる性能差」が写真の出来上がりに大きく影響を与えることがわかりました。
比較したレンズの販売価格をチェック!
では、次に比較したレンズの販売価格をチェックしたいと思います。
販売価格は、ソニーの直販サイト・ソニーストアでのもの。
| ズームレンズ(70-300mm F4.5-5.6 G SSM)・SAL70300G |
 | Gレンズならではの高画質を堪能できる望遠ズームレンズ。レンズ内蔵のSSM(超音波モーター)とリアフォーカシング方式の採用により、迅速で静粛性の高いAFを実現 販売価格:99,225円(税込) ※送料無料  |
| ズームレンズ(75-300mm F4.5-5.6)・SAL75300 |
 | ズーム比4倍の望遠ズームレンズ。運動会など遠くの被写体を大きくとらえたいシーンはもちろん、中望遠によるポートレートなど、幅広い望遠領域をこなせるレンズ 販売価格:37,800円(税込) ※送料無料  |
と、ご覧のように2本のレンズにはこのような価格差があります。 差額は61,425円(税込み:2009年9月現在)と、2.6倍以上の開き。 そう、高性能レンズはどうしても高価なのです。
しかし、価格以上に性能差があるのも事実。
今回の作例の通りでもあるし、他にはAFが動くときの静寂製であったり、手に持ったときの見た目・質感であったり・・・特に、70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300Gに関しては、設計そのものが新しく価格を補うだけの魅力があったりします。
今回は・・・

写真(左)・70-300mm F4.5-5.6 G SSM ・SAL70300G
写真(右)・75-300mm F4.5-5.6 ・SAL75300
こちら2本のレンズの比較レビューをお届けしました。 みなさまのご参考になれば幸いです。